21世紀の日本はどうあるべきか、「創造」「創像」をテーマに様々な講座が開かれました。その中のひとつ『友禅が創像する美の世界 -創像力はワープする』では、モデュレータ千住博さん(画家)、辻仁成さん(作家)、望月六郎さん(映画監督)、川島なお美さん(女優)の講師の方々が参加されました。 いつの時代も変わらない人の心と美の世界を西陣の伝統はどう伝えるのであろうか。 千住博さんが万葉集のうたをモチーフにして西陣でろうつけにより製作した着物を披露しました。 |
今回、この作品のイメージモデルとして川島なお美さんが選ばれ、初めてこの着物に袖をとおす事になりました。 千住さんからスライドによって作品の製作過程の話を聞き終えた時、なお美さんは「着こなせるか怖い、着るのイヤです。」とその作品の持つ力の大きさに対して言いながら、着替えの為に会場から一時席をはずしました。 |
そして、着物を着て登場したなお美さんは金髪ショートヘアのかつら姿でした。 帯選びも悩んだそうで帯が決まった時には日本髪よりも金髪を選んだそうです。 とても未来的で、辻仁成さんからは「アンドロイド」のようだと絶賛。 確かにマシトゥもジェーン・フォンダの映画「バーバレラ」を思い浮かべました。しかし「和」であり、とてもやわらかい、しおらしい女性を感じました。 |
奥にあるのは、故岡本太郎氏の作品。 |
「似合ってますか?変じゃないですか?」と少し不安気に登場していましたが、大役を立派につとめました。千住さんもとても喜んでいました。 『友禅が創像する美の世界』は未来的ながらしっとりとした空気を漂わせながら終了しました。 |